すっかり負け犬気分が板に付いている森本です。
皆様如何お過ごしですか?
そんな新刊を落として暫くイベント離れか?なんてこと思うスキも無く、年明け早々にTシャツサイドの方で行商が決まりました。
ヨ/ル/ガ、ワンマンライブの物販コーナーの片隅にうちの店も出店させていただける事になりました。
ああ、ありがたや~。ありがたや~。
コンセプトとしては夜市らしく、夜店とかそんなカンジなんですが、この夜市のタイトルが
「一五市」
カナヨミにすると
「イチゴイチ」
森本もPCで変換すると
「一護市」
これは森本に対する挑戦デスカ?(NOT 自意識過剰)
森本に対する何かのイヤガラセですか?(NOT 被害妄想)
もうね、赤いベベ着た一護たんが郭の中から客引きしていたりする姿がイッパツで浮かんだよ。
イヤイヤながらも悪友(浦原)にこの市に連れて来られたオッサンが、郭の中にいる一護に一目惚れ。
絡まる視線。
「一護、どこまでも一緒だ」
「だめでありんす。あちきは旦那さんとは釣り合わないおんなでありんすよ。」
オッサンのラブアタックもかわす一護。
「そんな事はない。お前は上等なおんなだ。一護」
「そんな冗談はよしてくださいな。本気にしちまいますよ」
それでもめげずに、日々一護の元へ通う斬月。
いつしか他の客を取っている間も、斬月の事ばかり考えている一護の姿があった。
あれから数ヶ月。
毎晩の様に一護の元へ通う斬月だったが、一護は全く気が無いように振る舞い、今日もまた席を設けても一護は斬月を見ようとはせずに、外の賑わいを見ているばかりだった。
「明日は一五市の日か」
なんとはなしに一護は呟いた。
「明日はお前を一晩借りよう。そして一緒に市を見に行くってのはどうだ?一護」
斬月の申し出に一護は内心喜んだが、心とは裏腹な言葉が口から出た
「バカお言いでないよ。何で旦那さんと一緒に見に行かなきゃならないのさ?」
「それにあちきには、他にも誘ってくれる旦那さんが沢山いるんですよ」
その言葉に斬月は如何にも残念そうな顔になり、その顔があまりにも哀れで、流石の一護も言い過ぎたと思い、斬月の申し出に乗ってしまった。
市は夕方から立つというのに、一護は朝から落ち着きがなく、市に着ていく着物を選んだり、これに合う小物はどれがいいかと選んだりで落ち着きをなくしていた。
いつの間にか日は暮れ、斬月との約束の時間が迫っていた。
「ああ!もう、コレでいい!」
結局一護が選んだのは町娘が着そうな地味な着物に、以前斬月が買ってくれた簪だった。
カランコロンと下駄を鳴らし、一護は斬月の待つ茶屋まで娘のように頬を染めて走って行った。
関係者の皆様、ゴメンナサイ。
調子に乗りました。乗りすぎました。
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