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こちらは腐の付く女子向け専用ブログです。 BL(ボーイズラブ)、同人、二次創作等に嫌悪を抱く方はご遠慮下さい。 「BL,同人、二次創作(以下略)ドンときやがれ!つか、大好物でっす!」という奇特な同士のみご覧閲下さい。

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ハァイ!今月初めての日記を書いている方の森本です!皆様如何お過ごしデスカ?

ハイ。スミマセン。
一護のクソスーツ・・・黄金聖衣新コスチュームっぷりに遠い世界に逝ってました。



ウソです。
イベント前の修羅場と称して、日記サボってました。(←
ついでに夏バテまでやってました。

そして気が付けば、一護誕生日が終わっちゃったよ!大変!(←
一応、一誕SSぐらいは!と思って書いていたんですが、案の定日付変わってしましました。
ま、いつもの事だけどね!(←
そんなワケでSSは続きに置きます。
今回はいかにヤツを出さないかに懸けてみました(←

  初めて人の誕生日を祝ったのは、何時だったろう


バースディパーティだと言って皆が一護を呼び出し、散々騒いだのは昼間の事。
内心、ただ単に皆集まってバカ騒ぎがしたかっただけじゃねえのか?とも思ったが、それでも皆が集まって祝ってくれる気持ち

は有難く、何だかんだ言っても自分も相当楽しんだのだから、結果オーライというやつだろう。
 そして皆と別れた帰り道、独り家路に足を向けた一護はある事を思い出し、来た道を少し戻った。


「これは何の真似だ?王よ。」
ここでも自分の誕生日を祝おうと、友人たちのバースディパーティからの帰りを待ち構えた家族とのパーティからもやっと開放

された一護は、帰りがけに買ってきた物を片手に、この精神世界へ出向いた。
この一護の精神世界に住む白い一護と天鎖斬月は、一護が土産片手にやって来た事に驚きを隠さなかった。そして白い一護から

開口一番に出た言葉がそれだった。
一護はその手に持った箱から中身を取り出した。
それは、一人で食べるには大きすぎる、生クリームと苺で綺麗にデコレーションされたホールケーキだった。
白い一護はそれを見て呆気にとられ、天鎖斬月は生まれて初めて見る真っ白い物体を、物珍しげに繁々と眺めた。
「ま、アレだ。アンタ達への誕生日プレゼントだ」
自分の霊力によって生まれた斬魄刀は、いわば、自分の分身のようなものだ。
自分が生まれた時に、同時に生まれているはずだと思い、一護は勝手にこの日を斬魄刀の誕生日だと決めた。 
今まで祝い事とは全くの無縁の世界で生きてきた二人には相当のサプライズだった所為か、二人同時に目を見開き、一護の方に

振り向いた。
これと同じ感覚を、遠い昔に味わった事がある。
本当にあった出来事なのか、それとも夢の中の出来事だったのかは余りにも古い記憶なので定かではないが、やはりこうやって

、誰かを祝った。
まだ、妹達が産まれる前、父と母と自分の三人だけのささやかなバースディパーティ。
真っ白なデコレーションケーキはとても美味しくて、このまま独り占めをしたかったけど、あの人に持っていってあげたくてこ

っそり少しだけ残して、自分の部屋に持っていったのを憶えている。



「これを私に?」
何処をどう歩いて行ったのかは今でも不思議だけど、その場所にあの人はいつもいた。
自分が幼かったせいなのか、その人はとても大きくて、いつも自分はその人を見上げていた。しかしこの時だけは、腰を屈めて

自分のの前に顔があった。
「おじさん、たんじょうびおめでとう!」
一体何の事だか把握できないでいるその人は、目を丸くさせるばかりだった。
「私には誕生日という概念はないのだが」
難しい言葉を使われてよく分からなかったけど、おそらく今日は自分の誕生日ではないと言っていたのだろう。確かに、以前こ

の人に誕生日はと聞いた時に、自分には誕生日はないというような事を言っていた気がした。
人ならば、誕生日があるはずだと言ったら、自分は人ではない。お前が生まれた時に、同時に私も発生した。とその人は言って

いた。
だったら、自分が産まれた時が誕生日ではないのか。だったら、一緒にバースディパーティをやろうと一方的に約束をした。
そしてこの日、約束を遂行しようと胸を弾ませて、その人と祝うためにやってきた。
「たんじょう日においわいしてもらえると、すっごいしあわせなキモチになるんだよ」
どうしても一緒に祝いたいという気持ちが伝わったのか、その人は目を細めて頭を撫でてくれた。
「その気持ちが有難い。」
自分の頭がすっぽりと隠れそうなくらい大きな手で撫でてくれた掌から、この人の優しい気持ちが流れ込んでくるような気がし

てとても幸せな気持ちになったが、その人はピタリと撫でるのを止めたので、どうしたのだろうかと訝しげにその人を見上げた。
「済まない。私にはお前に与えられるものは何もないのだが」
その人は少し申し訳なさそうな情けない顔になっていて、少し可笑しくなってしまい、つい声を立てて笑ってしまった。
「何が可笑しいのだ?私は面白い事を言った覚えはないのだが?」
余りにも真面目に問いかけてくるので、それが更に可笑しくてお腹が痛くなるほど笑ってしまったが、その人はそんな自分の姿

を全く気にする風もなく腕を組んで考え込み、その姿が気の毒に見えて笑うのを止めた。
「笑ったりしてごめんね。ボクはお父さんとお母さんにいっぱいおいわいしてもらったからいいんだ。こんどはボクがおじさんの

たんじょう日をおいわいするばんなんだから」
自分の誕生日を祝ってくれるのは、とても嬉しくて幸せな気持ちになれる。
一度も誰にも祝ってもらった事のないこの人にも、どうしても幸せな気持ちになって欲しかった。
自分が好きな人を幸せな気持ちにさせたい。それが人を大切に思う心の始まりなんだと、母から教わった。
「だからおじさんは、なにもしなくていいんだよ。」
そう言うと、箱の中からお祝いをするために持って来たケーキを取り出そうとしたが、早くその人に渡したくて、ちょっと走って

しまったせいでそれは箱の中で形を崩してしまっていた。
箱に入れた時は、とても綺麗で美味しそうでこれなら喜んでくれるだろうと思っていたのに、自分が焦って走ってしまった為に

折角のケーキがグチャグチャになってしまった。それが悲しくて涙が溢れてきてしまった。
「あー、泣くな。お前は私を祝ってくれるのではなかったのではないのか?それなのに、何で泣くのだ?一護」
今にも泣き出しそうな自分をその人は慰めようとして、そのケーキをフォークで掬って目の前に差し出した。
「これ、おじさんのケーキだよ?」
「何だ、一緒に祝うというのは、一緒にケーキを食べる事ではないのか?一護」
やっぱりこの人の言う事はちょっとズレている。
それでも一生懸命慰めている事が分かったし、鼻先に漂う甘くて美味しそうな匂いには勝てずに、パクリと食べてしまった。
そしてそのお返しに、その人にもケーキを食べさせてあげた。

二人で食べるには小さすぎたけど、そのケーキは今まで食べた中で一番甘くて美味しくて、そして幸せの味がした。



「一護、何をボーっとしているのだ?」
声を掛けられてやっと我に返った一護は、自分が遠い昔の思い出に意識を飛ばしている事に気が付いた。
「早くしねえと、全部食っちまうぞ」
そこには半分も残っていないケーキと、白い一護と天鎖斬月の争うように食い散らかす二人の光景があった。
「待て待て!お前ら二人で全部食うんじゃねえぞ!」
このままでは全て食い尽くされるのも時間の問題となっているケーキを、一護は二人の前から取り上げた。
「王よ、何をする気だ!」
「一護、残りを独り占めする気なのか!?」
早く残りの分も寄越せと、今にも一護に飛び掛りそうな勢いの二人から一護はケーキを守った。
「バーカ。これは皆で食べると言ったんだ。もう一人いるだろ?」
あの幼い頃に出会った男性。顔も名前も今ではあやふやになってしまったけど、今度はちゃんとしたケーキで祝おうと約束をし

たのは、今でもしっかり覚えている。
「アイツか?その辺にいるんじゃないか?」
さも興味がない様に白い一護は答えたのとは反対に、一護はぱっと表情を輝かせた。

そして、白い一護が顔を向けた方向へと軽い足取りで、残りのケーキを手にしたまま駆け出した。



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