犬やら猫がいると、吸い寄せられていく森本です。
皆様如お過ごしですか?
犬なら大小関係なく、友好の意志があるならいくらでもワシワシしますぜ!
猫はむしろこっちがメロメロになりますぜ!
ゴロゴロされたら、下僕にでもなりますぜ!
そんな今日はにゃんにゃんにゃんで猫の日らしいですよ。
たまには森本もイベントにのって、斬一に猫耳つけてみましたよ。
みんな大好き!猫化萌え!
やっぱりオッサンはスレンダーな黒猫で、いつも独りで日向ぼっことか、散歩をしている野良猫希望。
一護はアビシニアン辺りの短毛茶毛の活発なスレンダーさん。
お家は裕福で三食昼寝付きな優雅な生活。
活動は近所の仔と遊ぶか、近所の集会に顔を出す程度。
たまにはちょっと遠出して、隣町まで来てみたけど、帰り方が分からない。
途方に暮れる猫一護。
そこに通りかかる猫斬月。
斬「見かけない顔だが、こんな所で何をしている?」
涙目で斬月を見上げる一護
一「帰り方が分からないんだ・・・」
よく見ると、たしか数日前にふらりと行った町で見かけた若い猫。
やけに元気が良すぎて、自分とは大違いだと斬月が思っていた猫が一護だった。
まぁ、オスだし、多少の冒険はしておくことに越したことはないと、斬月はそのまま放っておこうと通り過ぎようとしたが、縋りつくような一護の眼差しに斬月は負け、仕方無しに一護の住む町まで送ってやる事にした。
町へ着く間、一護は斬月にひっきりなしに話しかける。
「家はどこなの?」「ゴハンは缶詰派?それともカリカリ派?」「トモダチはいっぱいいるの?」
しかし斬月は無言のままだった。
それでも一護は初めて知り合えた斬月と仲良くなりたくて、まとわり着いく。
「少しは黙って歩けないのか?」
斬月がやっと発した言葉はそれだけだった。
しかしその一言は、今まで甘やかされて育ってきた一護を黙らすには充分だった。
一護のおしゃべりはそこで途切れ、一護は斬月の少し後を歩いた。
「ホラ、ついたぞ」
斬月が振り向くと、そこには耳が垂れ、うなだれた一護の姿があった。
流石に先ほどの言い方がきつかったのかと、斬月は少し反省した。
「私はずっと独りでいたからな。喋りなれていないんだ」
産まれて、物心つく頃には既に野良猫として生きてきた斬月。
ハッと顔を上げる一護
「オッサンって、ずっと独りだったの?寂しくなかったの?」
周囲の猫より身体は大きく、それが原因なのか、斬月に近寄る猫はいなく今まで独りで生きてきた。
それが当たり前だと思ってきた。
「何が寂しいのだ?」
寂しいなどという感情は、どこかへ行ってしまうほど孤独に慣れすぎていた。
「オレがオッサンのトモダチになるよ!」
何の冗談を言い出すのかと斬月は驚いて一護を見ると、その目は真剣そのものだった。
「私にはトモダチなんてものは必要ない」
そっけなくあしらう斬月に一護は更に食い下がった。
「オッサンがオレの事、トモダチじゃないって言っても、オレはオッサンの事、トモダチと決めたんだからな!」
「明日にでも遊びに行くからな!覚悟してろよ!」
一護は一方的にそう言い残すと、我が家へと走りかえって行った。
自分とは棲む世界が全く違う猫。
何が気に入ったのか、この私をトモダチにするなんて。
それでも斬月は初めてできたトモダチが嬉しかった。
明日は一護を陽の当たるお気に入りの場所へ連れて行ってやろう。
家猫のままでは体験できない、狩りの仕方も教えてやろう。
その真っ黒い尻尾をゆらゆら揺らしながら、斬月は自分の住む町へひとり帰って行った。
しまった!にゃんにゃんにゃんの日終わってた!
てか、ないつの間にかSS調になってんだ?コレ。
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